FXなど投資において、勝率100%ということはまずありえず、損失が出るトレードの機会は必ずあります。
その際、損失に対して冷静に対応して、次の機会を待てればいいのですが、最初のうちは損失トレードに対してどーしてもイライラしたり、怒りを覚えたりします。そして、すぐに損失を取り返したい気持ちになります。
もちろん私もイライラする派です(笑)
ただ、このイライラする気持ち、すぐに取り返したい気持ちが、損切後の不用意なエントリーにつながり、損失を膨らませてしまうトレードにつながります。
特に「1.1トレンド発生時の逆張り」の心理状況でも書いてますが、最初に「利益を取り損ねている」という気持ちがあって、損を出した場合は、なおさらすぐに取り返したい気持ちが強くなり、すぐに再エントリーしがちです。
こちらのチャートをご覧ください。
このパターンでは、①の赤線地点で上昇トレンドが発生すると考え、ロング(買い)エントリーをしました。
しかし、思いのほか上昇せず、下降し青線の位置で損切しました。
しかしながら損切した後にまた、上昇し始めました。
そうすると、こういう気持ちになりました。
「何で損切した後に、上昇しだすんだ!持っていれば損切しないで済んだんじゃないか!」
この気持ちが、②の赤線でロングを再エントリーしてしまいました。
ちなみに、出来上がった過去のチャートを振り返れば、下降していくのがわかりますので、戻り売りで入ればいいのではという意見は重々わかります。
しかし、②のエントリー地点では、当然チャートの右側はありませんので、判断が残念なのはご了承ください(笑)。
結果はご覧の通り、しっかり下落してしまい、青線で損切しました。
この連続損切でますます「損した!取り返さないと!」という気持ちが強くなります。
遅いかもしれませんが、ここで冷静さを取り戻さないといけないのですが・・・
ちょうど1ドル112.00円のラウンドナンバー(キリ番。.00や、.50 など区切りとして丁度いい数値)で、抵抗したんですね。
すると、ここで反発すると考え、③の赤線でロングの再々エントリーをしてしまうのです。
結果は・・・
はい、青線で損切でした。
ご覧の通り、3連続損切でもう冷静さを欠く状況になってしまうので、これ以上続けても上手く行かないことが多いです。
ただ、チャートを見ていると、エントリーしてしまうんですよね!
冷静さを欠いているから。
そうなると次のエントリー機会を探ってしまいます。
112円をしっかり割り込んだので、ここからさらに下落すると考え、戻り売りにここで戦術を変更してます(遅すぎる!)。この戦術変更が冷静さを装っているだけなのに・・・
なので、④の青線でショート(売り)エントリーしました。
エントリー後すぐに12~13銭ほど下落し、この一連の流れでようやく含み益が出るトレードになりました。ただ、ここまでの損失が大きかったため、利確せずにポジションを保有し続けました。
すると・・・急な反転上昇が起こり、慌てて赤線で微益の利確を行いました。
もうお分かりだと思いいますが、損切、損切、損切、とれたはずの利益を大きく減らしての微益。
もう、イライラのピークに達しましたね!
その後は⑤、⑥、⑦と連続でショートエントリーをしては、損切を繰り返し、散々な結果になり、深い後悔とイライラで眠れない夜を過ごすことになりました。
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