目次
トルコリラのスワップポイント狙いについて考える
今回は趣向を変えて、スワップポイント狙いで人気のトルコリラ円のトレードについて自分の考え述べてみようと思います。
あくまで私の考えを述べているので、皆様と考えが合わないかもしれませんが、ご容赦ください。
このようなトルコリラ円のスワップ狙い押しのネット広告を、目にする機会が多いかと思います。
みんなのFX公式サイト
『スワップポイント』とは何ですか?
2種類の通貨(例…米ドルと円)の売買によって発生するもので、金利差の調整です。
各国の金利は異なります。通貨を交換する取引であれば金利についても交換しているので、買った通貨の金利を受け取り、同時に売った通貨の金利を支払うことで金利差を調整します。
高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売れば、金利差の調整分を受け取れます。
また逆に、高金利の通貨を売り、低金利の通貨を買えば、金利差の調整分を支払います。
引用)外為ドットコム https://www.gaitame.com/faq/20200/20204_159.html
スワップポイント狙いのトレードとは、エントリーしたら長期間わたってポジションを保持(放置)して、スワップポイントをどんどん積み重ねていくトレード手法です。
なので、スワップポイントが高ければ高いほど利益が得られるため、ポイントが高い通貨ペアが好まれます。
そのスワップポイントが高い通貨ペアの代表格が、トルコリラ円となっております(他にはメキシコペソ、南アフリカランドなど。)
〇現在トルコリラが取引可能な主なFX会社
証券会社 公式サイト | スワップポイント (6/9) | スプレッド | スワップポイント 決済せずに 引き出し可能か? |
みんなのFX![]() | 102円 | 1.9銭 | 〇 |
ヒロセ通商【LION FX】![]() | 90円 | 1.9銭 | × 証拠金にはできる |
マネーパートナーズ![]() | 88円 | 1.9銭 | 〇 設定が必要 |
SBI FX TRADE![]() | 86円 | 4.8銭 | 〇 |
GMOクリック証券【FXネオ】![]() | 81円 | 2.9銭 | 〇 |
※実際のスワップは日によって変動しますし、水曜日に3日分(そのかわり土日はなし)入りますので、常にこの金額が固定されているわけではありません。
これ以外にもトルコリラ円の取引を行っているFX会社は多くあります。他の会社の情報が知りたいのなら、「トルコリラ円のスワップポイント狙い最高!」というようなサイトでまとめられていると思いますので、詳しくはそちらをご参考にしてください。
多分それらサイトでは、ポジションを放置しておいても、どんどんスワップが貯まっていくため、安定した収益があげられる。つまり定期預金よりはるかに良いと魅力をしっかり書かれてあると思います。
でも、ブログやSNS上では大きな含み損を抱えて耐え苦しんでいる投稿が多いようなきが・・・
トルコリラ円スワップポイント狙いで想定される収益
実際、大体各社おおよそ1万通貨のロングポジションを持つと、月あたり約2,500円程度のスワップを得ることが出来ます(これも月、会社によって変わる)。
2018年6月現在、トルコリラ円を1万通貨保持するための必要証拠金は約1万円なので、月利25月%となります。年利だと300%。しかもポジション放置で。
スワップ狙いちょー最高じゃん!
これがトルコリラ円のスワップ狙いの魅力です。
ちなみにpips換算すると、1万通貨として、月約25pips、年間では約300pipsです(1日あたりは0.8pips)。
ただし、忘れてはいけないのが定期預金と違い、エントリーした地点からトルコリラ円が下がるとポジションそのものの損害が発生しますが・・・
スワップ狙いなら見るのはトルコリラ円月足チャート
スワップポイント狙いは、長期間保持が前提となるので、そうなると気になるのは月足チャートですね!
トルコリラ円月足チャート
今回はチャートで表示しているのはスーパーボリンジャーバンド、5EMAです。
ご覧の通り、月足は2015年1月終値でセンターライン(21SMA)を割って以降、2018年5月時点まで一度もセンターラインまでに戻っておりません。それどころか-1σラインをほとんと終値で超えることがないので、強い下落トレンドが継続していると考えられます。
つまりこのチャートを見る限りは、トルコリラ円はスワップがつく、ロングポジションを持っていると、ポジションの含み損を抱えながら、スワップを得ている状態になり易いと考えられます。ちなみに2018年初より約6円程度(最大で8円)下落してます。
あれ?6円・・・つまり600pips
あれ?さっき1年で得られるスワップは300pipsって書いたような・・・
あれ?2年分のスワップポイントをすで失っている状態?
・・・
トルコリラ円月足チャートから見るねらい目は?
トルコリラ円は以前から反転するだろう、ここが底だろうと言われ続けているのですが、2015円は40円は割れないだろうと言われていたのが、2016年にあっさり割れて30円に。2018年はあっさり22円台の史上最安値を更新してきてますので、完全に底ついたとは・・・?
ただ、ある程度反発するかもしれないと思われるのが、次のチャート
2015年8月に38.8まで下がり、ー3σラインにタッチをした後、、11月に-1σラインの43.6まで約5円上昇しています、。2018年3月の時は、ー3σライン24.8まで下がり、そこから27.1まで2.3円程度戻りました。(ただこの時は5EMAまでも戻ってません。)
先月5月に22.268まで下がって-3σラインタッチ。そうすると5EMAの26.00、-1σラインの27.5ぐらいは戻ってくるかも?と、考えております。
これを意識していれば、先月のトレードがもう少しうまくできていたと思うのですが・・・(笑)
したがって、もう一度23円台前半、22円台まで下がってきたらエントリーするかもしれません。ただし損切りはきっちり入れますし、利確ラインも上記ライン付近で設定した比較的短い足でのトレードになると思います。
つまり「底付近で買って高値で売る」。株でいうと「うねり取り」というやつですかね?
トルコリラ円のトレードはスワップ狙いよりも実は・・・
例えば、23円でトルコリラ円をロングして24円で決済すると100pips 、1万円。つまり約4か月分のスワップ相当になります。もちろん簡単に上手くいくとは思いませんが。
しかし、5月23日に最安値22.26だったのが、次の日の朝には24.1まで上昇してますので(もちろん緊急利上げの影響ですが)、ずーっと保持していなくても、あっさり数か月分のスワップに相当する利益を上げる時もあります。
もちろんこういう機会は多くはありませんが、25pipsの利益を上げられば、それは1ヶ月分のスワップポイントと同じです。
しかもポジションを決済しているので、そこから資金は減らず次の機会が待てます。
逆に25pips程度ならショートエントリーの方が、今のトレンドならあっさり取れるかもしれません。
したがって、トルコリラ円はスワップポイント狙いよりも、「底値で買って高値で売る」レード、もしくはトレンドフォローのショートトレードなど、ガチホしないで比較的短期売買したほうがが精神的負担が少なく、効果的なトレードができるのではないのでしょうか?それに、損失がスワップポイントで埋まるまで、握っていよう考えるよりは、通常のトレード同様、損切りラインをしっかり設定できるかもしれませんね!
まとめ
トルコリラ円のスワップポイント狙いトレードは、スワップで充分利益を上げ続けるには、決済せずにロングポジションを持ち続ける必要があります。
しかし月足チャートで示している通り、2015年より長く下落トレンドが継続していると考えられます。
したがってロングポジションを持つと含み損を抱えてしまう可能性が高い状態だと考えます。
その状態であるにも関わらず、長い期間持ち続けなければスワップポイントの利益が得られないという気持ちが、大きな含み損を抱えながら、耐え苦しむ要因になっているのではないかと考えます。
トルコリラ円で得られるスワップポイントは、月25pips程度です。1日あたりでは、0.8pipsにすぎません。
もちろんトレードスタイルは人それぞれですので、スワップポイント狙いも当然ありだと思いますし、ここから底を打って一気に上昇するのであれば、ポジションを放置したまま利益が上がり、さらにスワップポイントも続けるので最高です!
ただスワップポイントで得られるpipsを冷静に考えると、含み損を抱えてまでスワップポイントを狙いにいくのはいかがでしょうか?
日またぎのスイングトレードの感覚で入って、トレードがしっかり利益が出た上で、そのおまけスワップポイントが入ってくればとラッキーぐらいにしか、スワップポイント役割は私は考えていません。
通常トレード感覚なので、ダメだったら損切ラインで損切りです!
いつの間にか、スワップポイントで安定収益を上げることから、含み損の損失を埋めるためにスワップポイントを貯めることに目的が変わっていませんか?
コメントを残す